ジュエリーの世界

ジュエリーガイド:宝石の種類やアクセサリータイプ案内

コスチュームジュリーって何?

Posted 水曜日, 10月 20th, 2010

コスチュームジュエリーとは、20世紀始めにヨーロッパでうまれた、金やプラチナ、宝石を使ってないイミテーションジュエリーのこと。

洋服や帽子などに合うように作られた、宝石のイミテーションを使ったアクセサリーで、本来は舞台衣装などに合わせて、素材の価値にとらわれないでデザインを重視した、より自由な、ガラスや石などに彩色した安物のアクセサリーです。

「コスチュームジュエリー」という呼び名は、舞台や映画のコスチュームに着けられたジュエリーという所から来ているようです。

コスチュームジュエリーの歴史は、1924年に遡ります。

時代の先駆者となったココ・シャネルが「何カラットの宝石を身につけるか、使われる素材に価値があるかどうかが問題なのではな く、大切なのは身に着けた人のファッションにいかにマッチしたジュエリーをつけるかということ。」という言葉を発した時から、コスチュームジュエリーはあ らゆる階層の女性たち に広く受け入れられる存在として歩みだしたと言えるでしょう。

シャネル、そして当時彼女の一番のライバルであったエルザ・スキャパレリはパリのデザイナーの 中でいち早くfaux jewelry=『偽物のジュエリー』をデザインし、洋服の装身具として、そして自己表現の手段として身につけることを積極的に提唱しました。

非貴金属を素材とするコスチュームジュエリーは、色やデザインの制約がない分、デザイナーや製造者たち時代の流行にマッチした自由な発想のジュエリーを作る事を可能にし、その結果、変化に富んだ遊び心にあふれる魅力的な作品が次々と生み出されました。

やがてこれらは海を渡ってアメリカに上陸。それまでは貴金属と天然石をカットしたものや天然の真珠等を使用したもののみがジュエリーとされていまし たが、コスチュームジュエリーはハリウッド女優たちを瞬く間に虜にし、それをスクリーンやテレビで見た一般の女性たちの間でも爆発的な人気となりました。

1929年にニューヨークの株の大暴落で世界恐慌の時が来ても、女性たちのキラキラと輝くジュエリーへの情熱が冷めることはありませんでした。当初 ヨーロッパではコスチュームジュエリーは宝石の代用品としか見なされていませんでしたが、不況や世界大戦、ぜいたく品にかかる増税が安価なコスチューム ジュエリーの発展に拍車 をかけました。

コスチュームジュエリーのデザインの美しさ、かわいらしさは現代のものとは一味違う良さがありま す。それはガラスか本物のジュエリーかということよりも、その美しさに価値を見出しているからです。日本ではまだまだ浸透していませんが、今後はコス チュームジュエリーに心躍らせる方が増えてくるのではないでしょうか。